藍は古来より日本各地で作られており、特に徳島産は有名です。染めて、使えば使うほど味わいの出てくる藍の色、日本の民衆に日常的に使用されてきた染料です。ジーンズ等の紺色は化学合成の藍ですが、同じ、インディゴという藍の成分で、化学的にはほとんど同じです。Tシャツやハンカチ、エプロン等を染めて味わいのあるオリジナルなものを作りましょう。図柄をつけるには防染糊を置く、糸絞りをするなど種々あります。ゴムバンドで、布の一部分を強く巻いてしまう絞りも簡単です。



天然すくも藍10リットル用セット  

内容  すくも藍 500g ・ ハイドロコンク 25g入    2ケ   ・苛性ソーダ液 250g入 2本
    酢酸   100g ・ ミラコートA  100g入  1本   ・ノイゲンP   100g  1本 
    ポリ手袋1双 ・ 使用説明書1部 

   Tシャツ約5〜10枚、ハンカチ約50枚以上を染めることが出来ます。

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描く又は型で加工、水で洗うだけで---藍染め布に半抜柄を簡単に加工できる

藍半抜染剤FD(筆描き、 刷毛描き用)
藍半抜染剤KT(型刷り込み、型染め用)

他にハイドロコンク が必要です

藍染された木綿布、シルクの半抜染を加工します。本剤100にハイドロコンクを5%入れ、良く攪拌します。そのまま、手描き染めや、型染めで加工し、1.5時間から2時間放置し、水洗します。水洗すると藍が脱落し、半抜柄が得られます。一旦、ハイドロコンクと混合した本品は30分以内に使い切った方が安定します。


このような半抜柄が得られます。


天然すくも藍10リットルセットの染色工程

(10リットルの藍液に必要な藍と薬品)

●すくも藍          500g

●ハイドロコンク       25g

●苛性ソーダ液       250g

(苛性ソーダ液は劇物指定ではありませんが、強いアルカリですので取扱いには十分な注意が必要です。添付の注意をお守り下さい
 固形の苛性ソーダを49g/リットル含みます。)

(他に必要な物)

 染め液10リットルが十分に入るポリバケツ等 (金属製は避けます)
 ビニール手袋

(藍を建てる)

1--すくも藍 500gを水で良く練ります。
2--苛性ソーダ液を250g入れます。
3--摂氏60度の温湯を加えて全量を10リットルにします。
4--藍液を撹拌しながら、ハイドロコンクを振りかけながら、溶解します。
5--徐々に藍液の表面に、銀張った膜面が出来てきます。膜面が出来ないときは、ハイドロコンクと苛性ソーダ液を少し補充して下さい。 

(染める)

1--染めムラ防止のために事前にノイゲンPを水10リットルに100g溶解した液に入れ、布を膨潤しておきます。
2--布を引き上げ、別の清水ですすぎ、軽く絞っておきます。
3--ビニール手袋をはめて、布を藍液の中へ静かに浸け込みます。静かに布を繰ります。藍液が空気に触れると酸化が進みますので静かに作業を行います。一回の作業時間は3〜5分位が適当です。
4--布を藍液から引き上げて、空気酸化を行い、発色させます。布同士でひっついた所がないように、良く広げて、均一に発色させます。
5--良く発色したら3--4--の作業を繰り返して、希望の濃度になるまで回数を重ねます。
6--希望の濃度になったら、水洗を良く行います。
7--酢酸を水10リットルに100cc入れた液に布を浸け込み、酸繰りを行い、アルカリを中和してしまいます。
8--水洗を良く行います。特に、濃色の場合は水に家庭用の洗濯用洗剤を入れた液で良く洗浄します。
9--水で十分に水洗します。濃色で色落ちが心配な時はミラコートAを水10リットルにつき100cc入れ、その液の中へ10分間位浸け込み、電気洗濯機で脱水のみを行い、良く開いて乾燥します。

(藍液の保守)

藍液は薬品の量や空気酸化で状態が常に変化します。
染まりつきが悪い、藍液の表面の色が薄い時は、

●ハイドロコンク       25g

●苛性ソーダ液       250g

●温湯           200cc

を溶解し、初めて藍液を作ったときの4分の1程度加えます。入りすぎたときは、藍液を手荒に撹拌し、酸化を進めると、良好な藍液になります。
時間をかけて様子をみながら、まだ効果が弱いときは 更に加えます。保存するときは、藍液表面の泡を取り、液面に直接にビニールをかぶせて、空気から遮断して酸化から防止し、保存します。