木綿・麻・レーヨン・紙などが手軽に染められる便利な染料ですが
製造中止になりました。代替はありません。
プロシオンM染料は、木綿、麻、などのセルローズ系の繊維を染色するコールドタイプ(冷浴で染まる)の反応染料です。同じ反応染料のレマゾール染料と比較すると、刷毛染めでは染めムラが出やすく、各種の堅牢度は落ちますが、固着方法が手軽なことと、浸染では、高い温度の染浴が必要ないというメリットがあります。 直接染料に比べると、色相は鮮明で各種の堅牢度は勝っており、蒸しの設備が不要です。 布地の前処理 プロシオン染料の鮮明さと、高い吸収性、堅牢度を発揮するためには、被染色物は十分に『糊抜き』『精練、漂白』がなされていることが大切です。布地の前処理が不適当ですと次のような弊害が出ます。 ○染めムラが出やすい ○染色濃度が上がらず。水洗時に染料が多く流れる ○染料液の浸透が悪い ○堅牢度が悪い ヨードチンキを布の端に一滴落してみます。液がすぐにしみ込み、色が茶色〜薄紫なら糊抜き、精練は必要ありません。濃い紫ならば糊抜き、そして液の浸透が悪い様でしたら未精練かもしれないので精練もしなくてはなりません。 ◆糊抜き ◆精練、漂白 |
刷毛・筆による染色固着方法には『ソーダ灰固着法』と『プロシオンソーダ固着法』の2種類があります。
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【プロシオンソーダ固着法】 プロシオンソーダを使用するとソーダ灰に比べて、反応固着がきわめて短時間
(10〜20分)で終了します。また、比較的水洗時の染料の脱落が少なく、濃度が上がりやすくなります。 プロシオンソーダ濃度 浸 染
1) (表1)により布の重量を計り、水(染浴)、染料、無 水芒硝、ソーダ灰の量を決定します。 |