ネオカラー高微粒子液体顔料カラーサンプルへ戻る

刷毛・筆・捺染による染色

 ネオカラーは各種の布を簡単に染め付けることができます。蒸しや水洗が不要で、塗布あるいは、捺染するだけで堅牢度の高い染色物を作ることができます。染料に比べ、少し風合いが固くなるので実用品の染色に適しています。
 旗や、のぼり、のれん、などの地色や、着物、服地、Tシャツ等の挿し色に適し、型による捺染、型によるスリ込み、刷毛、筆などで手描き染めで染色します。プロ、アマチュアを問わず、簡単に布に加工出来ます。

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ネオカラー高微粒子液体顔料の基本的な使用の仕方

必要なもの

◆ネオカラー高微粒子液体顔料
 
高濃度に溶解された顔料が液体になっています。濃色で10%、淡色へは使用量を減らします。使うときには接着剤として各種のバインダーと併用します。

◆バインダー
手描き染め用、引き染め用、型染め用、刷り込み用など用途に応じて使い分けます。

◆ホワイト(白色)
バインダー(接着剤)とすでに混合されたものが用意されています。水で薄めて好みの粘度に調製するくらいで、ほとんどストレートで使用します。これも手描き染め用、引き染め用、型染め用、刷り込み用など用途に応じて使い分けます。

◆樹脂増粘剤R80
 
バインダーの粘度を上げたい時に使用します。

◆樹脂固着剤F
 
煩雑に洗濯したりするものや、耐水、摩擦の堅牢度が必要なものを染色するときはバインダーに混合して使用します。

使い方

1--ネオカラーとバインダーを混合します。水で希釈して使用するバインダー以外はバインダーに対して最大で10%使用します。

2--必要に応じて樹脂固着剤Fを混合します。一度入れると使用可能期間は約2週間です。

3--筆や刷毛、ヘラなどで布や紙に加工します。乾燥します。使った筆、刷毛などは乾燥しない間に水で洗っておきます。

4--アイロンかけや、ベーキング処理をすると各種の堅牢度が向上します。


液体顔料の種類

◆ネオカラー高微粒子液体顔料

 高濃度の液体顔料で各種のバインダーに混合して使用します。

◆ケイコーカラー
 高濃度の蛍光色の液体顔料です。これも各種のバインダーと混合して使用します。


ホワイト

ここに掲載のホワイトは全てバインダー入です。そのままご使用いただけます。

◆ソフトホワイトS

 写真型、手描き染め両用です。白色の顔料です。バインダーが入っていますので写真型の時はそのままで、手描き染めの時は水で薄めて使用します。この時は筆などで描くと水泣きを起こしますので「バインダーぼかし剤」を併用します。木綿、T/C、ポリエステルに使用できます。

◆ストレッチホワイトM

 写真型、手描き染め両用です。伸び縮みする布(メリヤスニットなど)に使用するバインダー入りのホワイトです。布が延びても白場に亀裂が入りません。隠蔽力は優れています。風合いは柔軟ですが、少し粘着が残ります。現在、Tシャツに多く使用されている製品です。木綿、T/C、ポリエステルに使用できます。

◆APEホワイト#15 

 手描き染め用のバインダー入りのホワイトです。筆や刷毛などで図柄を描くときに、他のホワイトに比べて描きやすく、良く延びます。「バインダーぼかし剤」で希釈して使用すると更に描きやすくなります。


手描き、引き染め用バインダー

筆や刷毛で手描き染め、引き染めするときに使用するバインダーです。ネオカラーやエクセルカラーを混合して使用します。

◆ソフトバインダーP

 引き染め、手描き染めで染色するときに使用するバインダーです。高濃度になっていますので、水で薄めて使用します。配合処方は(1)です。

◆エリオバインダーKN

 のれん、のぼり、旗など印染めを刷毛で引き染めするときに使用するバインダーです。従来品に比べ、浸透性、風合いの柔軟化を更に良くしました。耐溶剤(パークレン)です。コンク品ですので水で薄めて使用し、配合処方は(1)です。

◆ネオカラーバインダーS−20

 刷毛や筆などで手描き染めで染色するときに使用します。適度の粘度がありますので描く時にニジミません。薄めずに液体顔料を直接に入れ使用し、風合いは柔軟で、耐溶剤(パークレン)ですので耐溶剤の顔料を使用するとローケツ染めにも使用可能です。配合処方は(2)です。木綿、T/C、に使用できます。

下記商品は印染工場様へ特におすすめ

◆ニュー印染バインダーHS300 

 のれん、のぼり、旗など印染めを刷毛で引き染めするときに使用するバインダーです。水で2倍に希釈してネオカラーやエクセルカラーを適量入れて引き染めします。風合い柔軟で布裏面への浸透性が特に優れ、表裏の色の濃度差がなく、両面を見るような印染め品には最適です。木綿、T/Cに使用できます。従来品から濃度アップして、実質のコストダウンを計りました。

型染め用バインダー

写真型や、カッティングテープを使用してヘラ、スケージなどで加工します。

◆印染バインダー型用KTS 

 のれん、のぼり、旗など印染めを型染めで行うときに使用するバインダーです。ネオカラーを適量入れて型染めします。風合い柔軟で布裏面への浸透性が特に優れているので表裏の色の濃度差がなく、両面を見るような印染め品には最適です。木綿、T/C、ポリエステルに使用できます。配合処方は(2)です。

◆ネオカラーバインダーD

 ネオカラーを混合して、素材が白色のものの上から、写真型や型紙で捺染する時に使用します。顔料捺染では最もポビュラーな製品です。仕上がりの風合いは極めて柔軟です。Tシャツ、ハンカチ、旗、などの木綿、麻、絹などに使用します。配合処方は(2)です。

◆ネオカラーバインダーMPD
 ネオカラーを混合してスクリーン型や型紙で捺染する時に使用します。白色のポリエステルの布に最適です。耐溶剤○印のネオカラーを併用すると耐ドライ(パークレン)の染色物になります。水分の吸収の悪いポリエステルでも乾燥途中の油泣きがありません。木綿、T/C、ポリエステルに使用できます。配合処方は(2)です。

◆テトロンバインダー12H
 特にテトロン、ポリエステル用に開発された固着性に優れたスクリーン捺染用のバインダーです。配合処方は(2)です。

◆エクセルバインダーTA−5

 ハイメッシュのスクリーン型で連続して50回以上、印捺しても型の目詰まりがありません。特に目の細かいスクリーンを使用される時は重宝です。テトロン、T/C、木綿、麻などほとんどの布に使用できます。樹脂固着剤Fを2%混合し、乾燥後に熱処理又はアイロンがけが必要です。配合処方は(2)です。

◆ケイコーバインダーGL
 ケイコーカラーをスクリーン捺染する時に使用します。木綿、麻、絹、T/Cに使用します。配合処方は(4)です。

◆マットバインダーKS

 着色された布の上からネオカラーで捺染、ピース吹き、筆描きする時に使用します。バインダーの中に体質顔料が入っていますので、下色に食われずに捺染色が染色されます。仕上がりはパステル調の色に仕上がります。木綿、麻、絹、T/Cに使用します。配合処方は(3)です。

◆ニューマットバインダーGTR
 着色された布の上からネオカラーで捺染する時に使用します。伸縮性に優れ、伸び縮みする布でも亀裂が入りません。バインダーの中に体質顔料が入っていますので、下色に食われずに捺染色が染色されます。仕上がりはパステル調の色に仕上がります。木綿、麻、絹、T/Cに使用します。配合処方は(3)です。 

◆ニューハイトンバインダー

 ネオカラーを混合してスクリーン捺染し、乾後、ドライヤーやアイロンがけをすると捺染したところが、一定の厚みで盛り上がって膨れます。腕章などのワンポイントなどの模様付けに立体感のある仕上がりになります。伸び縮みするタイプの発泡バインダーです。伸縮性の布に加工する場合は最適です。木綿、麻、絹、T/Cに使用します。配合処方は(2)です。

◆ニューハイトンホワイト

 加工部分が盛り上がったまま、伸び縮みするホワイトです。何も混合せず、そのまま捺染します。乾燥後に熱処理あるいは、アイロン掛けすると盛り上がります。木綿、麻、絹、T/Cに使用します。ストレート使用です。

樹脂顔料助剤

◆樹脂浸透剤K
 浸透の悪い布への手描き、引き染めに特に適します。適量配合されたネオカラーとバインダーの混合品100に対して、3〜5%添加します。

◆樹脂増粘剤R80
 各種のバインダーの粘度が柔らかすぎる時に添加して、粘度を固くします。型用のバインダーの時は少しずつ本剤を加えながら、十分に攪拌します。手描き、引き染め用のバインダーの時は、アルコールで2倍に薄めたものの本剤へバインダーを少量混入して、良く攪拌します。その後、徐々に残りのバインダーを加えて希望の粘度にします。粘性は曳糸性です。

◆樹脂柔軟剤F3
 各種のバインダーに加えて風合いを柔軟にします。7%まで加えられます。過度に添加しすぎると摩擦堅牢度が低下します。

◆樹脂遅効剤AD
 スクリーン型で樹脂顔料を捺染する時、樹脂の乾燥が早くてスクリーン型が目詰まりして作業性の悪いときに添加します。乾燥を遅くして捺染性をアップします。調合した樹脂顔料100に対して3〜5%添加します。

◆樹脂固着剤F
 樹脂顔料にはM3などの樹脂架橋剤などを添加して染色、乾燥後に熱処理するのが最高の堅牢度を得る方法です。これを怠ると仕上がり後、水に漬けてブラシ掛けするとスレが出る、摩擦堅牢度が悪いなどの弊害が出ます。しかし、一旦、これらを加えると1日位で樹脂顔料の状態が変化して使用不能になります。本剤はそれらの欠点を改良した製品で、比較的長期間(1週間位)に渡って使用できます。又、特に熱処理しなくても各種の堅牢度が向上します。調合された樹脂顔料100に対して2〜3%添加します。 自然乾燥で2〜3日以上たてば堅牢度は十分に上がりますが、効果を急ぐ時はアイロン掛けなどの熱処理を行います。

◆樹脂洗浄剤J1
 樹脂顔料が乾燥して目詰まりしたスクリーン型を洗浄します。塗布し、乾燥しないように10分以上放置の後、樹脂が膨潤しているのを確認して、ブラシで擦りながら、流水で洗浄します。

【配合について】

※淡色へはネオカラーの量を減らします。

※ネオカラー助剤を加える時は下記の全量に対して、規定量を加えます。
  配合処方(1)

バインダー      15〜30
水         X
        計  100
        混合 ↓


    ネオカラー     最大 10
  又はエクセルカラー   最大 5
    樹脂固着剤F    2


一般的にはバインダーは木綿、麻は20%、化合繊は30%位に設定しますが、用途により増減します。粘度が必要な時は樹脂増粘剤R80で増粘します。       

                 

  配合処方(2) 
       ネオカラー      最大 10  
                   

       バインダー       100

       樹脂固着剤F       2  

  配合処方(3) 

       ネオカラー      最大 15

       マットバインダー    100

       樹脂固着剤F       2

  配合処方(4) 

       ケイコーカラー   最大 30

       ケイコーバインダーGL 100

       樹脂固着剤F       2

【後処理】

 各バインダーの最高堅牢度を得るには専門的にはベーキング(摂氏120度 2分間の乾熱処理)が必要です。これが不可能な時はアイロンの中温で布裏から擦ります。急がれない時は樹脂固着剤Fだけでもかなりの効果が上がります。