
布・糸の染色用 柿渋(かきしぶ)
木綿、麻、レーヨン、シルクなどの天然繊維を染色するのに適した柿渋(有臭品)です。濃度はボーメ計で約5−6度です。柿渋独特の臭いは時間の経過により無くなってきます。色相は時間が経過(染色後1ケ月以上)すると、より濃くなります。
特に、のれんを染色した場合は、見た目の色に独特の高級感があります。
1)柿渋染全体での注意と布の前処理
蛍光加工、樹脂加工等の施してある物は不向きです。
新品の木綿、麻等にはでんぷん糊が付いている場合が多いので、糊抜きの処理が必要です。
この場合は湯で洗ったり、ラクトーゼLとノイゲンSSで落としておきます。ヨードチンキやイソジンを布に少し塗ってみて、青〜紫であるとこれらの処理が必要です。
浸透性を良くし、均一性が良くなりますので、生地は一旦、水に浸け込み、軽く絞って湿った状態にして下さい。
柿渋を水で薄めて使用しますが、この水は、水道水をくみ置き(1−2日)し、カルキを飛ばした水を御使用下さい。山の水など硬度の高い水、金属分の多い水(井戸、地下水等)は柿渋の色に影響があり、また柿渋が凝固する可能性があります。
2)刷毛で塗る柿渋染の染色方法
@柿渋液をポリ容器などに移して下さい。
柿渋は鉄に反応しますので、鉄製品は避け、ポリ容器、ホーロー容器を使用して下さい。
A布に刷毛で柿渋液を均一に塗布します。水で2〜5倍に薄め、染色回数を増やしたほうが斑なく染色できます。この場合は染色後に一旦、日陰室内で陰干しのあと、ほぼ乾燥した状態で再度、刷毛で薄めた柿渋液を塗布します。再度の塗布をする場合、時間が経ちすぎると柿渋液の吸収が悪くなりますので、ほぼ前の柿渋が乾いた時点で(日光に当てない)、その後の時間を置かずに柿渋を刷毛で均一に塗布します。染める回数を重ねるごとに色は濃くなります。
刷毛の描き方や重ね染(一旦、乾燥して、塗布する場所を変える)で、様々な柄染も出来ます。
B水洗前に染色蒸し、又は、日光に当てます。柿渋は日に当てれば当てるほど色が濃く出ます。(2-3日、冬季は長目)ピンと張った状態で干して下さい。
C水洗いを行います。水で流れるものはありませんが、水洗いすることにより柿渋の発色を促し、風合いも柔らかくなりますので水洗いを行ない、乾燥して仕上げます。
3)浸染による柿渋染の染色方法 (布や糸の全体を容器に入れた柿渋に漬け込み染色)
@柿渋液をポリ容器に移します。柿渋液を水で原液〜5倍に薄めてご使用ください。原液のままでも一度で濃く染められますが、ムラになりやすくなります。
A布全体を浸け込み、布全体に均一に柿渋液を行き渡らせ、引き上げ、柿渋液を良く絞っておきます。
発色の具合や濃度により、染色、日陰室内で陰干し乾燥、染色、日陰室内で陰干し乾燥(日光に当てない)を何回か繰り返します。陰干し乾燥の時は、弛みが斑になりますので、十分な注意が必要です。
染色回数で好みの濃度にします。日光に当てるのは水洗前の最終に行います。
B水洗前に染色蒸し、又は、日光に当てます。柿渋は日光に当てれば当てるほど色が濃く出ます。(2-3日、冬季は長目)ピンと張った状態で干して下さい。
C水洗いを行います。水で流れるものはありませんが、水洗いすることにより柿渋の発色を促し、風合いも柔らかくなりますので水洗いを行ない、乾燥して仕上げます。
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