インディゴピュアーは天然藍と同じ藍の成分を100%近くも含んだ合成藍です。同じ藍の成分ですから、色あいもほとんど変わらず、藍建て、染色法も天然藍と同様です。本藍に比べて、安価に、簡単に藍染めを行うことができますので、藍染めの入門、ホビーの染色にも最適です。Tシャツ、ハンカチ、のれん、エプロン、白のジーンズ、などの木綿や麻製品の染色にご使用下さい。
 ここでは藍を建てる時間が、短時間で済む苛性ソーダ液とハイドロコンクを利用して藍を建てます。


インディゴピュアー30リットル用セット  

セット内容
インディゴピュアー50g×1  ・ 苛性ソーダ液 700g×1、200g×1、100g×1 ・ エキネンF3 100cc×1  ・
ハイドロコンク 50g×1、20g×2 ・ 酢酸90% 100g×1 ・ ポリ手袋   ・  使用説明書1部

 20〜50リットルの藍液が作れます。濃い藍液が欲しい場合は20リットル、一般的には30リットル、薄い藍液が欲しいときは50リットルくらいにします。
Tシャツ約30枚以上、ハンカチ約150枚以上を染めることが出来ます。
30リットルの藍液の場合は、すべて計量、分包してありますのでそのまま出して、計量することなくすぐ使用できます。

 苛性ソーダ液は1kg中に固形の苛性ソーダを49g含みます。劇物の指定にはなりませんが、強いアルカリですので、取扱には充分な注意が必要です。現品に表示の注意をお守りのうえ、ご使用下さい。

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描く又は型で加工し、水で洗うだけで---藍染め布に半抜柄を簡単に加工できる

藍半抜染剤FD(筆描き、 刷毛描き用)、ハイドロコンク

又は

藍半抜染剤KT(型刷り込み、型染め用)、ハイドロコンク 

の組み合わせのいずれかで加工します。

藍染された木綿布、シルクの半抜染を加工します。本剤100にハイドロコンクを5%入れ、良く攪拌します。そのまま、手描き染めや、型染めで加工し、1.5時間から2時間放置し、水洗します。水洗すると藍が脱落し、半抜柄が得られます。一旦、ハイドロコンクと混合した本品は30分以内に使い切った方が安定します。


 
このような半抜柄ガ得られます


インディゴピュアーを使って藍染めの実際

藍液を30リットル作るのに必要な分量

●染色容器ポリ製容器 40〜60リットル用(ゴミ箱に使用するものが安価) ---セツト品には入っていません 
●ホーロー容器  直径20〜3cm位のボール(なければポリ容器でも良い) ---セツト品には入っていません  
●ポリ手袋  ---セット品 
●苛性ソーダ液 700g  ------------------セツト品 
●ハイドロコンク 50g×1、20g×1  ------セツト品 
●エキネンF3 100・ --------------------セツト品 
●インディゴピュアー  50g --------------セツト品
●温度計 摂氏100度用   -----------------セツト品には入っていません   

1.---インディゴピュアーをボールに50g入れ、溶かしやすいようにエキネンF3(アルコール)100ccで練ります。

2.---容器に摂氏70度程度の温湯を1リットル入れ、苛性ソーダ液を700g入れた液を作ります。

3.---1.---で作ったインディゴピュアーを加え、撹拌、溶解します。

4.---3.---で作った液を摂氏60度位の温度に保ちます。温度が低いときはホーロー容器等に入れ替え、火にかけて加熱し、摂氏60度まで温度を上げます。この状態で藍が溶解されます。

5.---ハイドロコンク、50gを4---の液に振りかけるように入れ、静かに攪拌します。これで還元されます。

6.---液表面にポリ袋を切り開いたものを密着してのせ、液面が空気に触れないようにし、15分ほど、放置します。

7.---ポリ製容器(30リットルの藍液が充分に入るもの)に水を30リットル入れ、ハイドロコンクを20g、苛性ソーダ液を200gを入れ、溶解します。

8.---7.---の液に6.---の藍液を入れます。

9.---藍液が出来上がると、表面の泡の下の藍液は菜種色(青緑味を帯びた黄色)になります。

10.---しばらく、放置しておくと、菜種色の液が澄んできますので、その後に染色します。


染 色 工 程  

1---均一に染色するために布を1.---の液に漬け込み、水を切ります。しずくが出ない程度まで待ちます。水の吸収が悪い場合は台所で使用する中性洗剤(液体)を水10リットルに50g入れます。

2.---染色前に藍液の表面の泡を静かにすくいとってやります。この泡が布につくと、染めムラになります。藍を扱うときは液の中に空気を巻き込まないように作業します。

3---水を切った布を藍液の中に静かにつけ込みます。布が引っ付かないように、広げて、液面より上に布が出ないようにしながら、液中で布を静かに適度に動かします。一回の作業時間は3〜5分位が適当です。

4.---時間がきたら、藍液から布を出し、布が引っ付かないように広げ、空気による酸化発色をさせると、黄色から徐々に藍色に発色してきます。
 もちのりなど水性の防染剤を使っていないときには、水道水で洗いながらの水中酸化でも結構です。藍液が布に残った水で薄くなりますが、ムラは少なくなるようです。特にTシャツなどですでに縫製してあるものはこの方が良いようです。この場合は、適度に水を切って再度の染色します。

5.---充分に発色したら、(4.)(5.)をさらに繰り返します。これが終了したら、もちのりの防染糊を使用しているときは、糊を強くするのに一度完全に布を乾かしてしまいます。さらに(4.)(5.)の作業を繰り返します。濃度の低いときも(4.)(5.)を繰り返します。
 希望濃度になれば、流水か、たっぷりの水に布をつけ込み、もちのりの防染糊を使用した時はブラシなどで落とし、色が出なくなるまで、十分に洗います。
油性防染剤を使用したときは、乾燥後に溶剤で洗いい、蝋はソーピングでも落とせます。

6.---酢酸80%、50gを水10リットルに入れた液を作り、布を入れ5〜10分漬け込み、残留しているアルカリを中和します。

7.---水洗して、乾燥、アイロン等で仕上げます。

藍液の保守

 保存するときは、藍液表面の泡を取り、液面に直接にビニールをかぶせて、空気から遮断して酸化から防止し、保存します。
藍液は手入れをすると長く使用できます。一 日一回、藍液の下部の沈殿物を撹拌します。但し、その後、液が濁っている間は使用できません。良く使用した日は10gのハイドロコンク、 100gの苛性ソーダ液を投入して、撹拌して下さい。